フランス~防犯編~ パリ北駅 RER切符売り場

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「防犯編」では、海外滞在中に起こったあまり嬉しくない出来事
ついて書いてます。 (楽しい話は、別の記事をご覧ください)
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2002年10月パリへ出張
まず伏線として、AFでシャルル・ド・ゴール空港へ早朝到着した。4時50分。

RERでパリへ向かおうとするが、切符売り場がまだ開いていない。自動販売機は、小銭とカードのみ受け付ける。紙幣は駄目。手持ちの小銭では少なくて、7.7ユーロの切符が買えない。従って、クレジットカードを試すが、ことごとくリジェクトとされた。同じ便で到着したと思われる日本人旅行者も同じように試しているが、上手くいかないようだ。多くは、切符売り場が開く6時まで待つと覚悟を決めた様子。

最後に試したカード(日本発行)が使えた。無事、パリ北駅へ向かった。

帰り道、夕刻、逆にパリ北駅からシャルル・ド・ゴール空港へ向かう。またしても、自販機で切符が買えない! あああ。行きに利用できたカードでさえリジェクトとされた。そんなとき、声を掛けてきた男がいた。

男「どこまで行くの?空港?」
男「君のカードじゃ買えない。ここの自販機は、フランス発行のカードしか受け付けないんだ。」
男は、フランス系銀行が発行したと思われる自分のカードを私に見せた。明瞭な英語を話す白人男性。身なりはきっちりとしている。
男「自分のカードで買ってあげる。」

親切すぎる男に私は身構えた。周りに人はいない。

彼は、あったと言う間に自分のカードを自販機に入れ、なんと数百ユーロの切符を買った。はい、と手渡そうとする。
私「何故、数百ユーロなのか。7.7ユーロのはずだ。」
男「それは、昼間の料金だ。○○時からは、高くなる。」
んな、あほな。
頭の中で、はっきりと赤ランプがともる。やばい、逃げよう。
私「あなたの切符は受け取れない。」
はっきりと低い声で言い切った。男をその場に残し、人通りがある方向へ足早に立ち去った。男は追ってこない。

別の自販機で、もう一回試す。行きに使えたカードで買えた!もちろん7.7ユーロ。

あの男が詐欺だったのは間違いない。在仏日本国大使館の安全対策のページに同様の詐欺被害に遭った方からのレポートがある。皆さん、お気をつけて。。。
by vento627 | 2005-01-09 20:46 | フランス | Comments(0)

体力と馬力が取り柄の自称筋肉系エンジニア。スキー、ゴルフ、ランニング、フランス語(仏検準1級に挑戦したがただいま休戦)に励む毎日。30年越しの腰椎分離すべり症を2014年に手術とリハビリで克服し、フルマラソン完走、登山復帰まで回復。最近は、仮装してマラソンに出るのが一番の楽しみ。


by vento627