ハセツネ17kmに挑戦して、ボロボロになった

身の程知らずで、ハセツネ17kmに申し込んだ。

武蔵五日市駅に8時前に到着。トイレを済ませて会場へ。山岳保険は、あいおい損保でオンライン加入した保険証書を見せてクリア。身支度をして、荷物を預ける。皆さん、手慣れている感じで、トレラン初参加の私は、若干あたふた気味。ハイドレーションを使うのも、今日が初日、だし。

スタート前に、昔懐かしいカンロ飴をもらい、ほぼ最後尾に並ぶ。

9:00amスタート。最初は、ロードを走り、通常のロードレースと同じようなペースで進む。刈寄林道に入って、緩やかな上り坂になり、清流の音を聞きながら「マイナスイオンたっぷりー」などと暢気なことを考えて走る。周りの人ものんびり気味なので、こちらも走ったり歩いたりしていると、目の前に、目を疑うような行列が。渋滞。ああ、そういえば、聞いたことがあったような。

ほぼ停止状態の渋滞で、体が冷えてきたのでウィンドブレーカーを着る。が、それでも寒い。しんしんと体が冷える。隣の女性が、もこもこのダウンを出した。いかにも暖かそうだが、一体それは何処に入っていたの??? 行列は延々と続き、刈寄山登山口の沢渡りを始めるまで、約45分程度か。30km参加の人たちが関門を気にしていると、係の人がやってきて、「入山峠の第一関門の時間を30分延長しました」とのこと。

沢を超えると、今度は、ずーっと上り。斜度もきつくて、狭いところを、ひたすら上がる。トレランって、登山のことだったのか? 知らなかったよー(ド素人)。「しまった、トレランを甘く見ていた」と後悔するが、しょうがないので、そのまま上がる。息も心拍も、フルスロットル状態。

上り斜面が終わる頃、係員の人が、「関門に間に合うから頑張れー」と声を掛ける。しかも「17kmの関門は予定通り11時です」 ひえ〜、残り、6分。「もうすぐ走れる場所になるから」と教えて頂き、残りは、ダッシュ!!!
前方にフェンスが見えて、その側で係員の人が何かを叫んでいる。 滑り込みセーフ! 
入山峠(6.9km地点) 11:00amジャスト(スタートから2時間経過)

私の後ろで関門を閉じる指示の声が聞こえて、それを背中に聞きながら、ロードに出る。

ここからは、しばらく車道をだらだらと下る道で、ここで、駆け下りる。トンネルを抜け、17kmと32kmのコース分岐地点から、17kmは再び、山道の上りに突入。えーまた登るの?走れないよーと少しめげる。ぜーはーぜーはー言いながら、進んだ。前の人が、ときどき、ずりっと滑るので、ひやっとする。自分の靴に安定性があったのは救い。ありがとう、サロモンよ!

入山峠に戻る手前から、32kmの人たちが合流して、超特急で駆けてゆく。脇に避けて、やり過ごす。特に下り坂の下りる技術が凄い。どうしてあんな急坂を走れるのか?と目が点。倒木を超えるときも止まらずに、走ってジャンプ。うひょー。私なら、絶対こけるな。

入山峠に戻ったところ(11.75km地点)で、ジャスト12:00(スタートから3時間)
5キロ弱をたっぷり一時間かけたことになる。がちょーん。
係の人が「残り6kmだよー」と言ってくれるが、この調子では、制限時間(12:30)までの30分で6kmを行ける訳も無く。空腹なので、スタート時にもらったカンロ飴を舐めて一息。さらに、開き直って、トイレに行った。

アップダウンで疲れてはいるが、走る脚をあまり使わないので、走れるものの、下りでの足腰への衝撃が気になり、なだらかな場所だけ、なるべく走る。それから、32kmの人たちに迷惑をかけないように、とにかく脇に避けて抜いてもらう。

そうやって追い越して行く32kmの人たち、他のハイカー、係員から頻繁に声を掛けてもらい、特に、「ナイスファイトです」とか「ナイスラン」とか、「一緒に頑張ろう」とか言われて、凄く嬉しかった。応援はロードでももちろんあるけど、トレランの応援は、ちょっと独特な温かさがあって、いい感じ。

12:30(スタートから3時間)過ぎに、今熊神社(14.25km地点)で、「残り3.5km」「ゴールの制限時間が30分延長されたよ。間に合うから頑張って!」と言われ奮起するものの、やはり下りが下手なのがネックで、思うように走れず、なかなか進めない。

最後は、写真で見たかっこいいゴールが見えてきて、感動しながら、ゴールイン。13:24到着。
時間オーバーで完走証はもらえなかったけど、それでも、楽しい一日だった。

参加賞で、Tシャツと「のろぼう」を頂く。さらに、カンロ飴など飴をたくさん頂いた。
辛かったけど、いろんな発見があり、新鮮だった。ありがとう! 

そして、遅かった私を抜いて行った皆様、ご迷惑をおかけしました。今度は(今度があるのか?)、きちんと鍛えてから出ます。温かい励ましの言葉、応援、ありがとうございました!
by vento627 | 2010-04-05 00:11 | レース/大会 | Comments(0)

体力と馬力が取り柄の自称筋肉系エンジニア。スキー、ゴルフ、ランニング、フランス語(仏検準1級に挑戦したがただいま休戦)に励む毎日。30年越しの腰椎分離すべり症を2014年に手術とリハビリで克服し、フルマラソン完走、登山復帰まで回復。最近は、仮装してマラソンに出るのが一番の楽しみ。


by vento627